無印良品のソファを張替えました。
無印良品のソファは幾度となくバージョンアップされており、初期のモデルは1996年頃からある人気のシリーズです。現在はver.18まであり、現物からどの型番だったかを追うことが出来ます。
『無印良品 ソファ本体新旧見分け方』 で調べると出てきます。
これによると古い型番でもカバーを購入することが出来ます。店舗での注文で大体2~3カ月ほど。金額はネットに出ていないのですが新品を買うよりは安いのかと思います。
それだけみるとそれでいいじゃんとなりますが、そうとも言えない場合もあります。
今回ご依頼頂いたものは20年以上前のモデルで、少しカバーにダメージがある程度。しかしウレタンにへたりを感じます。
before①、②
当初はウレタン補充と張替のお話でしたが、中を見てみると長く使っていくには難しい状況でした。ウレタンだけでなく内部のベルトも伸び切っており調整が必要です。(before③、④)
ウレタンもここまで劣化すると粉状になり、座るたびに黄色い粉が舞います。こうなるとストレスですね。掃除の手間も増えるし、体にもよくないし。ちなみに底張りの不織布も使用環境によっては5年も持たずに加水分解をして黒い粉状のものが床に落下します。
カバーだけの交換だと確かに安くあがりますが、こういったメンテナンスが出来ないので見てくれだけ直っても満足いくものになるかというと厳しいものがあります。
before③、④
正直なところ買った時よりも割高になることもあります。しかしながら今後20年30年を見据えた時にどの選択がベストなのかを考えると、より長く使い続けていけるものがよいのではないかとも思います。ご依頼頂いたお客様からはこのソファには積み重ねてきたものがあるとお話しされていました。これからもさらに積み重ねていけるように作業させていただきました。
after①